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映画『ラ・ラ・ランド』 伝えずにはいられない、この楽しさ!切なさ!

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映画『ラ・ラ・ランド』 LA LA LAND

夢をみていた

2017年2月24日から絶賛ロードショー中!

『セッション』のデイミアン・チャゼル監督、最新作!

いよいよ明日に控えるアカデミー賞に14ノミネート、既に前哨戦のゴールデン・グローブ賞を歴代最多7部門受賞という作品、おそらくアカデミー賞も作品賞と監督賞は確実でしょう。

ちなみに『セッション』は面白かったけど、世間の評判ほど私は評価しておらず・・・ジャズにこだわりを感じる監督ですが、私の知っているジャズとイメージが違ったりと、『セッション』は『愛と青春の旅だち』の焼き直しというところも有って。

さて話はそれたので戻すと、主演の二人、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの魅力が全開!
歌に踊りにピアノに!と全てを見せてくれます。

なんと言っても、過去のミュージカル映画へのオマージュが凄かったり
先日、チャゼル監督が来日した時には、ウルトラワイドアングルとか映像の色使いとかは、故・鈴木清順監督に影響を受けたとも語っていた。
本当によく勉強していて、それが画面いっぱいにあふれている、映画愛を感じる作品だし監督。

そして映像や音楽だけではなく、恋愛映画としても本当に切ない見事な物語になっています!

オープニングから、これがミュージカル!という入り方、あれも凄いなぁ~よく撮ったなぁ~と感心させられる、いきなり感動!
逆にミュージカルが苦手な人は、オープニングでNGかも

実は大人のための『君の名は。』だったり

去年は日本から世界中で『君の名は。』旋風が起きた、10代から30代くらいまでは熱中できた、50の私が分岐点くらいでこの世代から上はNGだったっぽい、私は『君の名は。』は大好きだが。

個人的には、去年の『君の名は。』のような鑑賞後の興奮を感じている

『ラ・ラ・ランド』は逆に30代から上のゾーンにハマりそうな作品。
実際は『ウエストサイド物語』やもっと古いハリウッドのミュージカル『雨に唄えば』や『バンド・ワゴン』など、そしてジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』などの作品へのオマージュと思われるシーンが出てくる。

フレッド・アステアやジーン・ケリーのダンスを模したりと、映画好きにはたまらないシーンのオンパレード

そう言った演出、それに音楽の良さもあるが、なんと言っても物語が映画好きの琴線に触れる。
映画スターに夢見る女性の夢と挫折とそして・・・
ハリウッドのアカデミー会員、映画を作っている人たち、映画好きの観客にはたまらない!

ミュージカルが苦手じゃない映画が好きな人には絶対オススメの極上ラヴ・ストーリー!

私的『タイトル』

① テーマが有るか?共感できるか?

夢をあきらめるな!
『セッション』でもそうだが、夢のためには犠牲にするものがある。

前半はボーイ・ミーツ・ガールもので、ハッピーな恋愛ミュージカルという趣き。
中盤から少し主人公二人の葛藤を音楽なしで語られる。
それはシビアな現実!夢をとるのか、二人の愛をとるのか?

ラストに結果が判るけど、どちらを選んでもそれぞれの幸せがある、それは自分が選択したことだから。
人生は一度きり、やり直しはきかない、だったら自分の夢をあきらめるな!

② 作り手の強い意思を感じるか?

1940年代から’60年代くらいのミュージカル映画へのオマージュが凄い!それがこの監督の映画愛なんだと思う。

それでいて、それを越えようとするチャレンジが凄くて、映像が凄いし音楽も踊りも最高!
オリジナルでこんな作品を作れてしまうなんて

ジェームス・ディーンの『理由なき反抗』の舞台となったグリフィス天文台が重要なシーンととして使われている。
なんとなく、ライアン・ゴズリングとジェームス・ディーンが被って見えるのは私だけ?

③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが、歌に踊りと見事にやりきっている!
まるでフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのよう~(流石にレベルが違うけど)
歌も決して上手くないけど、全編に渡って頑張ってる。

ライアン・ゴズリングはピアノを実際に弾いてるらしい、指の動きはかなり完璧!役者根性を感じる。
実際の演奏は他の人だと思うけど、『セッション』でもこだわった演奏シーンも迫力もの。

エマ・ストーンはこのところ、いろんな名監督の作品に主演しているが、今回はハリウッド・スターに憧れる女優の卵、色々な表情を見せながら、同じ女優卵たちには共感できるシーンであふれている

④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

ミュージカルって、本当に映画でしかできないと思う。

そして今回は、演出が映画らしさ!にこだわっている。
過去のミュージカルでは、スタジオ(室内セット)を使って、トワイライト・タイムのシーンを再現したりするが、今回は完全ロケ(外での撮影)!

トワイライト・タイムは30分位しかないが、そこを一発撮りをしている。
もちろん入念に準備をして挑んでると思うけど、背景の夕日が最高に美しいところを映像化している。

『ウエストサイド物語』で上空からニューヨークの街中に入っていくシーンに驚かされたが、そんな映画でしかできない!と言うような驚きのシーンが冒頭から詰まっている!!

⑤ エンターテイメント性

人の好き嫌いが分かれるところだけど、私にとってはミュージカルは最高のエンターテインメント。
逆に映画の要素の他に、歌や踊りという要素にも完璧が求められる。

個人的にはチャゼル監督のジャズへのこだわりがあまり好みではない(私がジャズを理解していない・汗)ので、そのあたりには不満はあるけど。

この作品は、映像も凄いし、歌や踊りのノリもよい!しかし物語も、ハリウッドのサクセス・ストーリーとしての完成度も高い

⑥ 演出が素晴らしいか?

この監督は本当に映画を勉強している、過去のシーンを真似ているのではなく、オマージュとして取り入れているという感じ。

オープニングのクローズなカメラから音楽と踊りとともにウルトラワイドにパンしていくカメラとか、凄いなぁ~と思わせる。
一方で、ジャズ・バーの中を移動していく主人公を追うようなハンディカメラを使った映像とかも、躍動感を映画に持たせている。

ちょっとしたシーンでもこだわってこだわって作っている。

⑦ 脚本が素晴らしいか?

オリジナル!
ハリウッド・スターを夢見る女優の卵とジャズ・バーを持ちたいジャズピアニストの男性が出会って恋をして・・・
そして夢に向かって、困難を乗り越えていく姿を描いている。

この監督は、どちらの人生を選んでも、その人生に間違いはないと。
本当は切ない物語なんだけど、でも二人とも夢を叶えた人生を歩んでいく。

⑧何度も見たくなるか?

夢を諦めかけた時、夢を見失った時に勇気を与えてくれる作品。

そして映画としてこんなに楽しい作品は久々!映画は夢の世界!そんなことを一時でも楽しめるなんて素敵なことだと思う!

映画『ラ・ラ・ランド』のデータ

上映時間■128分
製作国■アメリカ
公開情報■劇場公開(ギャガ=ポニーキャニオン)
初公開年月■2017/02/24
監督■デイミアン・チャゼル
脚本■デイミアン・チャゼル
撮影■リヌス・サンドグレン
衣装デザイン■メアリー・ゾフレス
振付■マンディ・ムーア
作詞■ベンジ・パセック/ジャスティン・ポール
作曲■ジャスティン・ハーウィッツ
音楽■ジャスティン・ハーウィッツ
音楽監修■スティーヴン・ギジッキ
エグゼクティブ音楽プロデューサー■マリウス・デヴリーズ
出演■ライアン・ゴズリング(セブ)/エマ・ストーン(ミア)/ジョン・レジェンド/ローズマリー・デウィット/ソノヤ・ミズノ/J・K・シモンズ
(C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit EW0001 Sebastian(Ryan Gosling)and Mia(Emma Stone)in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

公式サイトはこちら

【解説】
 「セッション」のデイミアン・チャゼル監督がライアン・ゴズリングとエマ・ストーンを主演に迎えて贈る本格ミュージカル・ラブストーリー。大きな夢を抱いてLAへとやって来た男女の出会いと甘く切ない恋の行方を、カラフルかつマジカルなミュージカル・シーンと、夢と現実の狭間で苦闘する主人公2人の葛藤のドラマを織り交ぜほろ苦くもロマンティックに綴る。
 夢を追う人々が集う街、ロサンゼルス。女優志望のミアは映画スタジオのカフェで働きながら、いくつものオーディションを受ける日々。なかなか役がもらえず意気消沈する彼女は、場末のバーから流れてくるピアノの音色に心惹かれる。弾いていたのは、以前フリーウェイで最悪な出会いをした相手セブだった。彼も自分の店を持って思う存分ジャズを演奏したいという夢を持ちながらも、厳しい現実に打ちのめされていた。そんな2人はいつしか恋に落ち、互いに励まし合いながらそれぞれの夢に向かって奮闘していくのだったが…。<allcinema>

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