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映画『シン・ゴジラ』 2016夏・ゴジラが復活!日本が再生する!

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映画『シン・ゴジラ』 SHIN GODZLLA

現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)。

復活したゴジラが日本映画の象徴になる

2016年夏、ゴジラが復活した!
第1作の『ゴジラ』(1954年)が公開されてから約60年、現在までに国内で計28作品が製作され「ゴジラ・シリーズ」
今作品で、遂に累計観客動員数が1億人を突破したそれも納得の作品、日本を代表するシリーズ映画として君臨する「ゴジラ」。
但し、第1作以外のゴジラは、ウルトラマンやガメラなどの子供向けの怪獣映画になっていってしまった。
実際、’50年代の映画の隆盛期から衰退期に入って、興行収入を考えると子供に観てもらえる映画としてシリーズ化するのは当然かもしれない推移だった。

一方、日本で誕生したゴジラというキャラクターは、世界の「Godzilla」となり“キングオブモンスター”として人気を博しています。
海外でも「ゴジラ」の評価は高くローランド・エメリッヒの『GODZILLA』(ゴジラと言うよりイグアナの大きいの)や記憶に新しい2014年にはハリウッド版『GODZILLA』(世界の渡辺謙さんが出演!)が全世界で興行収入570億円以上、国内でも32億円と大ヒットを記録している。

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そして今回、庵野秀明総監督+樋口真嗣監督(特撮監督)で見事な復活!
初代『ゴジラ』が帰ってきた!そんな感じ。
実は私は「ヱヴァンゲリヲン」を観たことがない!(自慢w)どちらかと言うと庵野秀明さんと言えば、宮﨑駿監督の『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎の声をやった人、と言う印象しかない(汗)
「ヱヴァンゲリヲン」を知ってる人は、今回のゴジラは、まんまヱヴァらしい。
チラッとテレビで見たけど雰囲気は判る。
それと2作目以降のゴジラ・シリーズもほとんど見たことがない、特に平成ゴジラは全く見ていない・・・『ゴジラ FINAL WARS』はゲテモノ見たさでと言うのはあるけど。

そして今作品は、初代・ゴジラと同様にゴジラ誕生から日本初上陸の話になっている。
原点に戻って、ゴジラを再構築したと言う感じ、登場の仕方もビックリしたけどネタバレになるからこれ以上は書きません。
にしても、怪獣映画と言う虚構を映像化にする以上、ゴジラの存在以外をリアルに描いている。
映画では「一つだけ(大きな)嘘をついて良い」と言う物語作りの暗黙の了解(?)があるけど、逆に言うとそれ以外、リアリティが求められる。
これは『ジュラシック・パーク』にも言えることだけど、現代に恐竜を復活させる技術は未だないが、そこに嘘が有るとして、恐竜の動きや生態に関しては出来る限りリアルに描く必要がある。
今回、ゴジラと言う未知の生物で有り、敵の登場に日本政府や日本人がどう接するか?このとことんリアリティにこだわった作りが凄かった。

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’54年に現れたゴジラを、2016年の今復活させた意味、それは今の日本を描くことにある。
自衛隊のあり方や日本の政治家、それを超えた知恵と勇気、アメリカを含む海外の思惑。
そのためには、自衛隊の扱い方のリアリティも凄かった、10式戦車から富士山麓から155ミリ榴弾砲をぶっ放す、無人戦闘機から何から何までリアルに演出している。
ある意味、福島の原発のメルトダウンとゴジラが被っている部分もあると思う。

全体としては、本当に詰め込み過ぎというくらい、今の日本を克明に描きつつ、ゴジラ退治のためにアメリカの力を借りて、核融合をエネルギーとしているゴジラを核爆弾で退治すると言う話を縦軸に配して、様々な横軸が展開していく。
長谷川博己演じる主人公(主人公はゴジラだけど、半分以上寝てるので)は、日本の政治構造や外交と言ったものに関わりながら、日本人の良心を表現している

一方で日本的な人間ドラマ(恋愛とか家族愛)と言ったものをスッパリ切り捨てた潔さには拍手!
最後に新幹線とかを突っ込ませるのも最高!!
怪獣映画として、そしてVFXとして、日本生まれのゴジラ映画として、何の手抜きもない作品に仕上がっていて、ここまやるか!?と感心させられた。
オープニングも伊福部昭のゴジラのテーマ曲も、故・岡本喜八監督のカメオ出演も、その他沢山の俳優がカメオ出演しているし、ゴジラ愛・日本映画愛を感じる作品

唯一残念だったのが石原さとみ。
彼女の役は、アメリカ人にやって欲しかった、40代で女性のアメリカ大統領になる名門の出が日系アメリカ人と言うのは、ゴジラの存在並みに真実味がない、嘘は一つまで。
好きな女優さんだけにちょっともったいなかった。

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私的『シン・ゴジラ』

① テーマが有るか?共感できるか?

この作品には初代ゴジラと共通のテーマが有る、それはゴジラよりも人間の行いの方が恐ろしいと言うもの。
人間は自分たちの利益を再優先する、ゴジラが生まれた理由、ゴジラを殺す方法、全てが人間のエゴの上に立っている。
しかし、窮地に立ってそこを乗り越えていく、戦後の日本人の姿にも共通するものを感じた。

② 作り手の強い意思を感じるか?

何故、今、ゴジラなのか?ちゃんとその答えを持っている、第1作目の『ゴジラ』も喧々諤々とその対策を練るシーンが描かれる。
ゴジラを通して日本人を描こうとしている、そして今の日本、将来の日本への希望が描かれている。

③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

長谷川博己も力演、その他の主要の配役も力演。
防衛大臣が女性と言うのもモデルがいるのか?(笑)斎藤工、犬童一心監督、小出恵介と沢山の俳優がカメオ出演、みんな日本映画への愛を感じる。

④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

日本でここまでVFXを使ってスケールの大きな作品を作ってくれるとは。
白組の頑張りが凄い!ゴジラの武器もそう来ますか!

⑤ エンターテイメント性

ゴジラをちゃんと描いた、ハリウッドを超えるエンターテイメントだったと思う。
『パシフィック・リム』にもちゃんと勝っていた、ギレルモ・デル・トロ監督の日本の怪獣映画愛にもちゃんと応えたと思う。

⑥ 演出が素晴らしいか?

演出はヱヴァのまんまらしい。
それはおいといて、最近の日本映画(洋画も?)はやたらと俳優のドアップが多くないか?と。
にしても、自衛隊とか日本の政治家とか、リアル過ぎてその演出は良かった。

⑦ 脚本が素晴らしいか?

意外性もあるのに、ちゃんと初代ゴジラの主旨も受け継いでいた。
怪獣映画に徹して、日本映画に有りがちな、恋愛や家族愛に走らなかったのも良かった。

⑧何度も見たくなるか?

これは映画館でも、ビデオになっても何度も見たくなる。
それ以前に、色々と詰め込み過ぎ、しかもちょっとした庵野秀明監督の思い入れのシーンとか遊びも有って、細々とチェックしてみたい。
ゴジラ愛・映画愛が高じるとここまでこだわった映画になる、それは何度も見たくなる。

映画『シン・ゴジラ』のデータ

2016年製作

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【キャスト・スタッフ】
長谷川博己 竹野内豊 石原さとみ

脚本・総監督:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
准監督・特技統括:尾上克郎
音楽:鷺巣詩郎

公開日 :2016年7月29日
公開情報 :全国東宝系にてロードショー

公式サイトはこちら

【ストーリー】
東京湾・羽田沖—。
突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生した。
首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議が開かれ、「崩落の原因は地震や海底火山」という意見が大勢を占める中、内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)だけが、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。内閣総理大臣補佐官の赤坂秀樹(竹野内豊)をはじめ、周囲は矢口の意見を一笑に付すものの、直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。
慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は鎌倉に上陸。普段と何も変わらない生活を送っていた人々の前に突然現れ、次々と街を破壊し、止まること無く進んでいく。
政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。さらに米国国務省からは、女性エージェントのカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)が派遣されるなど、未曽有の脅威に対し、日本のみならず世界もその行方を注視し始める。
そして、川崎市街にて、“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた。
果たして、人智を遥かに凌駕する完全生物・ゴジラに対し、人間に為す術はあるのか?
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

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