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映画『世界から猫が消えたなら』 猫が死ぬ話ではありません、僕が死にます

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映画『世界から猫が消えたなら』

世界から猫が消えたなら

世界は愛であふれてた。
ラブストーリーが終わる。

暗い話が嫌いな人は見ないほうが良いです、生きる理由が知りたければ是非!

猫が死んで悲しいお話とか、佐藤健くんと宮崎あおいちゃんのラヴ・ストーリーではありません。
原作が100万部を突破したベストセラー「せか猫」ですが内容を知らずに見ました。

でも良い意味で裏切られて好きな作品でした、でもきっとこんな暗い話、嫌いな人は見ないほうが良いとも思います、なぜなら主人公=僕が死ぬ話だからです。

予告や宣伝は「泣けるラヴ・ストーリー」です、それを期待すると少し外すかも。
でも違う意味で泣けた映画でした、今年一番泣いたかも(まだ半年も経っていないけど)。

今年、1,2くらいに好きな作品でした、見終わった後に「自分が生きていることに意味がある」と思えるから。

世界から猫が消えたなら

詳細情報はこちら・・・
東宝で映画『悪人』、『告白』をプロデュースした若手天才プロデューサー・川村元気さんの原作小説を映画化。
2013年に本屋大賞にノミネートされ、その後、文庫化・コミックス化、そして中国・韓国・台湾で出版もされて累計100万部を突破。

「僕」と「悪魔」の二役に挑むのは、佐藤健。そのかつての恋人に宮崎あおい。
映画マニアの親友を濱田岳、疎遠になった父を奥田瑛二、死別した母を原田美枝子。
監督は数々のCMで広告賞を受賞し、映画デビュー作『ジャッジ!』が予想外(笑)に面白かった永井聡監督、今回はテイストが真逆でビックリ!
撮影に中島哲也監督作品で手腕をふるう阿藤正一。
脚本はベテランの岡田惠和に、音楽は小林武史と鉄板です、東宝最強トライアングル?(笑)

私的『世界から猫が消えたなら』 ここからはぶっちゃけ・ネタバレ!

① テーマが有るか?共感できるか?

二人の僕が出てくる、それはファウストに代表される悪魔との契約で希望を叶える、と言うものをモチーフにしている、大切なモノを渡せば1日の生命を与えると。
物語はその流れで進むが、実は主人公の数日の妄想なのでは?と見終わった後に感じた。
自分が死を覚悟するまでの心の葛藤が、「僕」と「悪魔」と言う形で表現されている。
そして、自分の所有する大切なモノを失うことで、実は自分がこの世の中でどれだけ必要とされていたかを知る。

自分の大切なモノを振り返ることで、自分の人生がどれたけ意味のあるものだったかを納得することで、自分の死を受け入れる。

自分が死んでも、友人や元恋人、そして親も自分のことを忘れることはないと・・・

世界から猫が消えたなら

② 作り手の強い意思を感じるか?

原作者であり、東宝の映画プロデューサーでもある川村元気さんが書いた小説、話が綺麗過ぎる、映像を意識した描写とかも、そしてなんと言ってもタイトル自体が「ウケ狙い」を感じる。

でも川村元気さんが他の著作でも書いていたが「躁鬱状態の鬱の時に良い物語を思いつく」と言うように明らかに鬱状態のお話。
死ぬって遠い話だけど、一旦、目の前に死が迫った時に人は何を思うのか?そんな暗い話を真剣に物語にしている、そして追及している点が面白い。

③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

佐藤健くんが淡々と演じてる気がして、本当は死を宣告された時に逃げるために、もう一人の自分を妄想して死から現実逃避している。

この作品、佐藤健くんが主演じゃなかったら誰も見ないだろうなぁ~と正直なところ、それくらい地味な物語だし、本もタイトルが違ったら100万部も売れなかったと思う。
宮崎あおいちゃんがイグアスの滝の前で叫ぶシーンがあるが、絶対、二人の熱愛映画に思えてしまう、そこが宣伝の狙いかもしれないけど。
友人役の濱田岳、両親役の奥田瑛二・原田美枝子が良い味を出している。

④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

小説の段階から映像化を前提に書かれてる、と言う気がする。
予告にある自転車が宙返りするシーンとかが原作に有るのかは知らないけど、一瞬にしてモノが消えていくシーンとか、地味な物語になるところを工夫しているところ見受けられる。
なので、映像的にも楽しいのだけど、一方で計算づくと言う感じもする。

⑤ エンターテイメント性

万人向けではないと思う。
でも、佐藤健と言う超?イケメン俳優と、エンターテイメント系に強い永井聡監督を起用して演出させている。
函館の街の見せ方とかは良かったと思う、映画祭に行ってたみいなぁ~

⑥ 演出が素晴らしいか?

難しい演出だったと思う、地味で暗い話を抑えた美しい映像で描きながら、抑揚を感じさせてくれた。
永井聡監督のファンタジー的な演出が、作品に希望を感じさせてくれる隠し味になっていた。

世界から猫が消えたなら

⑦ 脚本が素晴らしいか?

個人的には、グッと来るシーンが沢山あって、泣けるシーンがいくつか有った。
それは原作の良さなのか、脚本としての妙味なのか、ちょっと判らないけど。
元気に生きている観客側が、余命短い主人公に少しずつ共感していけるのは、自分の大切なものを失った時の主人公の悲しみが小物で伝わってくる、これは奥田惠和さんの脚本の上手さ。

⑧何度も見たくなるか?

人によっては宝物のような作品、万人には薦めないけど、人生に迷った時に見たい作品。

大切なモノを捨てていくことによって、本当に大切なモノは自分自身だと気づかせてくれる。
そして、何よりも自分がこの世の中で必要なものだと気づかせてくれる、自分は愛させていると感じることができることは大切だから。
だから、時々見たい・・・そんな作品。

映画『世界から猫が消えたなら』のデータ

【キャスト・スタッフ】
佐藤健 ※宮崎あおい 濱田岳 奥野瑛太 石井杏奈 奥田瑛二 原田美枝子

※宮崎あおいさんの「崎」は正しい文字が環境により表示できないため、「崎」を代用文字としています。

原作:川村元気「世界から猫が消えたなら」
監督:永井 聡
脚本:岡田惠和
音楽:小林武史

公開日■2016年5月14日
公開情報■全国東宝系にてロードショー

公式サイトはこちらから

【ストーリー】
これは、余命わずかな僕に起きた、やさしい「愛」の物語。

余命わずかの30歳郵便配達員の前に、自分と同じ姿をした悪魔が現れた。
世界から電話、映画、時計、そして、猫が消える…?
もしも、大切なものを一つ消すこととひきかえに、一日の命をもらえるとしたら。

もし僕が「余命わずか」と宣告されたなら・・・
僕は30歳の郵便配達員。愛猫・キャベツと一緒にふたりぐらし。ある日の午後。あまりにひどい頭痛がするので病院にいってみたら、脳に腫瘍ができて、余命わずかと宣告されてしまった。l

そんな僕の目の前に「悪魔」が現れたなら・・・
僕が、もうすぐ死ぬ?そんなこと簡単に受け入れられるはずがない。ショックで呆然とする僕の前に、ひとりの男が現れた。その男は、なんと僕だった。いや、違う。僕と同じ姿形をした(僕より指がちょっとだけ長い)悪魔だ。うろたえる僕に悪魔がささやいた。「世界からものを一つ消せば、一日の命をあげる」。ただし消すものは、僕にとって大切なものじゃなきゃダメらしい・・・
(C)2016 映画『世界から猫が消えたなら』製作委員会

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